鶏に与える発酵飼料は何に良いのか

最近発酵飼料が流行り、youtubeなど様々な人が効果を謳っていますが
どのように良いのか、発酵とはどういうものなのか
というのを近年の研究をもとにし、私たち養鶏現場からの声も合わせて記事にしようと思います。

中島正著自然卵養鶏法(1980年)では、のこくず(菌床)の発酵飼料では以下のような効果があると述べています。

  1. 体液の弱アルカリ化による抗生物質が不要となる
  2. 軟便・便の匂いの防止
  3. 尻突きの防止
  4. 卵黄中のコレステロールの低下
  5. 白身の粘度が上がる
  6. 卵の日持ちが良くなる
  7. 餌の消化率が高まる

とのことでした。(一部抜粋)

実際に最近の研究結果と私たちの養鶏の経験をもとに、発酵飼料というのはどのように鶏達に良いのか考えてみようと思います。

こっこの輪発酵飼料とは

前提として、こっこの輪の発酵飼料は2種類の発酵が行われています。
一つが、しいたけの廃菌床による発酵です。
酵母による発酵や、乳酸菌による発酵が様々入っていますので『複合発酵』と呼ばれています。

もう一つがビール麦芽(ビール酵母)です。こちらも同様に複合発酵しています。

発酵とは

発酵っていうのは、ざっくり言うと
酵母がエサを食べて増えることです。

米ぬかやビール粕には、酵母のエサになる栄養がたくさん入っています。
そこに水分が加わると、酵母が動き出します。

酵母は、米ぬかやビール粕の栄養と水分を吸収しながら増えていきます。
その過程で、水分は飛ばされ、炭水化物という多糖が、吸収されやすい単糖にも変換されます。

酵母の体は、ほとんどがタンパク質でできています。
つまり発酵が進むほど、
もともと米ぬかやビール粕にあった栄養が、
酵母由来のタンパク質に変換されていくということです。

ビール粕は、もともとビールを作る過程で酵母発酵を経験した原料です。
そこに米ぬかと水分が加わることで、
酵母がもう一度増えやすい環境が整います。

その結果、
栄養が酵母の体として蓄積され、
飼料として使いやすく、体に取り込みやすい形に変わっていきます。

つまり発酵とは、
腐らせることでも、栄養を減らすことでもなく、
栄養を微生物の力で「タンパク質に作り替える仕組み」「栄養を吸収されやすくする」仕組みということです。

発酵飼料のメリット

軟便・便の匂いの防止

福島県養鶏試験場研究報告にもありましたが、20%の発酵飼料の給餌でも排泄物の匂いの軽減の報告が上がっています!
私たちの養鶏場でも鶏達の糞尿の匂いはほとんどしません。

参照
鶏卵の安全性の確立(6)
福島県養鶏試験場研究報告 = Bulletin of the Fukushima Prefectural Poultry Experiment Station


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